ペルソナ/コンピテンシーモデル ―みんなに好まれそうな言葉は誰にも刺さらない―

みんなに好まれそうな言葉は誰にも刺さらない

どんな人を採用したいですか?と問いかけると、元気で明るくて素直な人という答えが返ってきます。では、仮にあなたがその特徴をもった人をイメージできたとして、採用に関わるメンバー全員とそのイメージは一致するでしょうか。さらに、その人に自社を選んでもらうためのアプローチは思いつきそうでしょうか。例えば、その人をどうやって口説きますか。採用要件が曖昧だと、たとえ運命の人が目の前に現れても、採用チームで連携して効果的に惹きつけて口説くことはできないでしょう。みんなに好まれそうな特徴のない言葉は誰にも刺さりません。あなたの会社の募集要項や採用案内はそうなっていませんか?採用要件はできる限り具体的にイメージする必要があるのです。では、あなたの会社で活躍する人はどんな特徴をもった人でしょうか?

ペルソナ

ペルソナとは、マーケティングや商品開発、サービス設計などにおいて、ターゲットとなるユーザーの代表的なプロフィールを具体的に表現したものです。ペルソナは実際の顧客データやリサーチを基に作成され、ターゲットユーザーの特性、ニーズ、行動パターンなどを詳細に示します。

●ペルソナの構成要素
・基本情報: 名前、年齢、性別、職業、居住地などの基本的なプロフィール
・行動パターン: 日常生活での行動や習慣
・ニーズとゴール: そのペルソナが抱える問題や欲求、達成したい目標
・価値観と態度: ライフスタイルや価値観、製品やサービスに対する期待や態度
・悩みと挑戦: 直面している課題や障害

●ペルソナの目的
ペルソナを作成することで、ターゲットユーザーの視点から商品やサービスを設計しやすくなります。例えば、マーケティングキャンペーンを企画する際に、具体的なペルソナを想定することで、そのペルソナに響くメッセージやチャネルを選びやすくなります。

コンピテンシーモデル

コンピテンシーモデルは、特定の職務や役割において効果的なパフォーマンスを発揮するために必要な知識、スキル、行動、態度を体系的にまとめたものです。このモデルは、高い成果を上げている従業員の行動特性をもとに作成された「理想の従業員像」を表しています

●コンピテンシーモデルの構成要素
・知識: 業務に関連する理論的な理解や情報(例:マーケティング知識、会計知識)
・スキル: 実際の業務遂行に必要な技術や手法(例:プロジェクト管理スキル、プログラミングスキル)
・能力: 複雑な問題を解決するための思考力や判断力(例:分析能力、リーダーシップ能力)
・行動: 効果的なパフォーマンスを発揮するための具体的な行動(例:顧客対応の迅速さ、チームワークの実践)
・態度: 業務に対する姿勢や価値観(例:向上心、倫理観)

●コンピテンシーモデルの種類
・実在型モデル: 実際に高い成果を出している社員の行動を分析して構築
・理想型モデル: 企業が求める理想の社員像をもとに作成
・ハイブリッド型モデル: 実在型と理想型を組み合わせたもの

ペルソナを使ったマーケティングのアプローチは採用にも活用できるのです。ペルソナが決まったら、どこでどうやったらその人に会えるかを考えます。そしてペルソナがあなたの会社に対して求めていることを想像します。どんなコミュニケーションをすれば、あなたの会社が大切にしている理念や価値観に対してペルソナに心から共感してもらえそうか?そのペルソナは本当にあなたの会社にとって必要な存在なのか?を何度も問い直し、採用メンバーで共有化することで、求職者に対して一貫したメッセージを届けることができるようになります。