自然淘汰/進化 ―生き残るための究極の仕組み―

生き残るための究極の仕組み

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは、初代ドイツ帝国宰相であるオットー・フォン・ビスマルクの格言として知られています。自分が直接経験しなくても過去の出来事や他人の経験から学ぶことで、余計な労力を減らして精度と確度が高い判断ができるということでしょう。科学者たちは膨大な事実をもとに、世の中の現象を絶えず問い直しながら理論を更新しています。したがって科学を活用するとは人類の数多くの偉人や天才の肩の上に乗って考える(歴史に学ぶ)ことを意味します。また、科学は生きものには約38億年の歴史があることを発見しています。お父さん・お母さん→おじいちゃん・おばあちゃん→ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃん→・・・と遡っていくと、今地球上に生きているすべての”生きもの”はみな共通のご先祖様:約38億年前の単純な構造の物質の塊に辿り着くそうです。人もウミガメもチューリップもキノコも乳酸菌もみなご先祖様は一緒。我々はみな約38億年の時の流れの中でこのご先祖様から度重なる進化を経て生き残ってきたのです。一方で、その陰には生き残れなかった数多くの絶滅種がいます。そして私たちは、約38億年にわたる”生きもの”の進化の歴史(つまり生き残るための究極の仕組み)を知ることで、変化が激しく厳しい社会環境の中でも企業が生き残るための洞察を得ることができます。

自然淘汰/進化

自然淘汰(しぜんとうた)は、生物進化の重要な概念で、環境に適応した生物が生存し子孫を残す一方、適応できない生物が淘汰される過程を指します。この概念は、イギリスの博物学者チャールズ・ダーウィンが『進化論』で提唱しました。

●自然淘汰の主な特徴
・生存競争の結果、環境に適した個体が生き残る
・適応した変異を持つ子孫のみが世代を重ねて生き残る
・時間の経過とともに、優良な特性を持つ個体が残り、劣った特性を持つ個体が淘汰される

現代の科学では、自然淘汰を進化論の基礎となる重要概念としながら、より広範な要因を考慮に入れた複雑なプロセスとして進化を理解しています。

各々が個性を磨き地球環境の変化に適応できたからこそ、今地球上にいる”生きもの”は生き残れた。”生きもの”の多様性は生存戦略の多様性を意味します。周囲と違っていて良い。むしろ違っているからこそ良いのです。人間から見ると、多くの”生きもの”はヘンテコに見えます。なんでそういう風になっちゃったのかな?と思います。でも、だからこそ生き残れたのです。実際によく調べてみると、各々が独特だが巧妙な戦略で生き抜いていることがわかります。また、一方でまだ科学でもよくわかっていないことの方が多いとも言われています。このようなことを踏まえると、先入観や自分の見えている範囲で簡単に決めつけてはいけないんだなと思います。このように、「企業が各々の個性を磨いて環境の変化に適応する支援をしたい」「企業の進化を阻害する人手不足を解決したい」という信念は、幼いころから大学院まで追いかけた”生きもの”の38億年の歴史が教えてくれる、生き残るための本質にあります。最後に科学を活用する視点に戻ると、経営を考えるうえでまず手掛かりになる経営学は比較的歴史の浅い学問です。役に立つことも多いですが万能ではない。知見や理論を活用しながらも、企業の現場の特徴を大切にしながら柔軟に支援してまいります。